第41回日本小児腎不全学会学術集会

会長挨拶

第41回日本小児腎不全学会学術集会の開催にあたって

第41回日本小児腎不全学会学術集会 会長
藤枝 幹也 高知大学医学部小児思春期医学

 この度、第41回小児腎不全学会学術集会を、2019年11月28日(木)~29(金)の2日間 開催させていただく高知大学の藤枝でございます。歴史ある本会を担当させていただけることを、大変、光栄に存じますとともに、会員の皆様に篤く、お礼申し上げます。本会が四国南端の地で開催されるのは初めてであり、実りある会になりますように教室員一同、鋭意努力しております。

 近年の小児腎不全治療は、腎代替療法や腎移植など飛躍的な進歩がみられ、長期予後も著しく改善されてきました。これは、医師(小児科医、移植外科医、泌尿器科医、内科医)、看護師、臨床工学技士、ソーシャルワーカー、栄養士など多職種の専門領域を超えたチーム医療の賜物であり、本会の果たしてきた役割も多大なるものがあると確信しています。今後は、新規免疫抑制薬の開発にともなう移植医療の進展と、再生医療の進歩と臨床応用などが期待されています。さらに、より高いQOLを目指した移行医療体制の構築が必要とされています。
 本会のテーマを「次世代への小児腎不全医療―自由と調和は土佐の参観よりー」とさせていただきました。次世代とは、若き医療人のみならず将来を担う子供たちのために、という意味を込めています。副題は、自由民権運動発祥の地を表す「自由は土佐の山間より」にかけています。チーム医療の充実のため、自由な意見交換と調和の重要性を強調しました。

 会場の三翠園は幕末藩主の山内容堂が西郷隆盛と面会したという由緒ある場所で、市内観光にも便利ですし、少し移動しますと雄大な太平洋を臨む桂浜で竜馬さんにも会えます。お時間が許せば、足摺岬、四万十川、仁淀ブルーと称される仁淀川、および若き空海が修行で訪れた室戸岬にも足を伸ばしてください。
 青き空 青き海 青き山に包まれた土佐で、海の幸と山の幸に舌鼓をうちながら自由に語らい、日頃の疲れを癒していただき、明日からの小児腎不全医療発展のための英気を養っていただきたいと希望しています。多くの皆様のご来高を心から願っております。

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