第43回日本小児腎不全学会学術集会

会長挨拶

第43回日本小児腎不全学会学術集会
会長 秋岡 祐子
埼玉医科大学小児科 教授

 この度、第43回日本小児腎不全学会学術集会を2022年12月8日(木曜日)~9日(金曜日)に御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて開催させて頂くこととなりました。

 日本小児腎不全学会は小児腎不全診療に携わる小児科医、外科・泌尿器科医、看護師などが結集し、腎不全を患うこどもたちにより良い医療を提供するための活動を続けています。腎機能が低下し透析または腎移植が必要になる20歳未満の末期腎不全患者は年間90例で、これらの患者は生涯にわたり腎代替療法が必要です。しかし、腎不全の原因疾患や、心身の成長に配慮し年齢相応の社会性獲得を目指した治療方針は、成人と異なり、また、こどもの透析や腎移植の専門家は成人領域と比較して少ないという問題があります。その一方で、腎不全の診断や治療に関する知識や技術は日々、進化を続け、小児腎不全診療に携わる医療者が目の前のこどもに最善の医療を提供するためには、最新の情報について効率よく議論する機会が必要だと考えています。

 このたび私たちは、小児腎不全診療においてより実践的な知識を得る機会として、「第43回日本小児腎不全学会学術集会」を企画しました。生きていくために透析や腎移植が必要なこどもたちを一人前のおとなにするためには、さまざまな職種の力を結集することが不可欠です。日本小児腎不全学会学術集会の意義は、小児腎不全診療にかかわる多職種の医療者が集い、最善の小児腎不全診療をじっくり議論することです。

 この学会が今後の小児腎不全医療の発展に貢献するために、多くのスタッフの方とともに是非ともご参加いただき、活発なご討議をお願いしたいと存じます。最善の努力をしてまいりますので、ご理解とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

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