会長挨拶
会長 岩村 正嗣
北里大学医学部泌尿器科学 主任教授
第35回日本泌尿器内視鏡学会総会を2021年11月11日(木曜日)~13日(土曜日)の3日間、横浜みなとみらいのパシフィコ横浜ノースで開催させていただくことになりました。
1987年に発足した日本泌尿器内視鏡学会は、日本泌尿器科学会のサブスペシャルティ学会としては最大の学会で、4,000名を超える会員数を有しております。内視鏡検査・内視鏡手術は近代泌尿器科学の中で極めて重要な領域であり、当学会は創設以来、常に新しい技術、より低侵襲な治療の開発と普及に務めてまいりました。最近では、衝撃波による体外からの尿路結石破砕治療や腹腔鏡手術、様々な医療用レーザーを使用した低侵襲手術、さらにはda Vinciを始めとする手術支援ロボットの臨床応用など、常に進歩する新しい技術を科学的に検証しその普及を積極的に進めています。
北里大学医学部泌尿器科学では1970年の医学部創立以来、内視鏡手術を中心とする低侵襲治療を診療のメインテーマに掲げてまいりました。この度、2021年の学会総会を主催させて頂くにあたり、私は本学会総会のテーマを「泌尿器内視鏡の叡智と実践」といたしました。「叡知と実践」は学祖である北里柴三郎先生の北里大学建学の理念でもありますが、とかく技術の習得と実践に重きをおきがちな内視鏡医療を、その根拠を科学的に検証することで学問として発展させていきたいという強い思いを込めました。
本学会総会は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への十分な感染対策を行い、現地開催を予定しております。しかしながら今後の状況によっては、Web配信も取り入れるなど十二分に参加者に配慮した上で、学会総会を開催する所存です。
横浜みなとみらいには、横浜大桟橋、横浜中華街、山下公園など横浜の魅力を感じられる場所が多数ございます。是非、学会総会だけでなく周辺の観光も楽しんで頂けますと幸いです。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。