第47回日本小児腎臓病学会学術集会の開催にあたって
第47回日本小児腎臓病学会学術集会の開催にあたり、ご挨拶を申し上げます。
本学会は、昭和42年(1967年)に発足し、多くの諸先輩先生方のご尽力により、わが国における小児腎臓病の診療・教育・研究に多大なる貢献を果たしてきました。「日本小児腎臓病学会記念誌-30年のあゆみ-」のなかの写真などを拝見しながら約半世紀におよぶ本学会の歩みに思いを馳せると、本学術集会を主催する機会を与えて頂き幸せを実感しております。心より感謝申し上げるとともに、大きな責任を感じながら身の引き締まる思いで準備を進めております。
本学術集会の趣旨は、1)病気をもつこども達へより良い医療を還元するための場である、2)若手、中堅、ベテラン、全ての年齢層の会員にとって有意義な勉強の場である、そして3)こども達への思いを共有した会員相互の親交を温める場であると考えております。そのため、これらの趣旨に沿ったプログラムが組めるように鋭意努力いたします。
また、患者さんを丁寧に診て深く考察する、疑問を持つ、オリジナルなアイデアを出す、そして目の前の患者さんの病因・病態を少しでも自分の手で明らかにするとの気概を持つよう、日常診療のなかで心がけてきました。そこで、本学術集会のテーマ(メッセージ)は、「リサーチマインド」とさせて頂きました。リサーチは、症例の深い観察と考察(症例報告)、臨床研究、基礎研究など、これら全てを包括しており、各々の成果が結実して患者さんへ還元されるものと確信しております。リサーチマインド溢れた学術集会となりますよう、どうか宜しくお願い申し上げます。
本学術集会は、平成24年6月29日(金曜日)~30日(土曜日)、都市センターホテルにて開催いたします。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
最後に、平成23年3月11日に発生した東日本大震災で被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。同時に、被災地の一日も早い復興を祈念しております。
平成23年10月吉日
第47回日本小児腎臓病学会学術集会 会長
東京女子医科大学腎臓小児科 教授
服部 元史