第58回日本小児腎臓病学会学術集会

ご挨拶

第58回日本小児腎臓病学会学術集会
会長 芦田 明
大阪医科薬科大学 泌尿生殖発達医学講座 小児科学教授

 皆様におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

 このたび2023年6月29日(木曜日)から7月1日(土曜日)の3日間にわたり、大阪府高槻市の高槻城公園芸術文化劇場において第58回日本小児腎臓病学会学術集会を開催させていただくこととなりました。自分が小児腎臓科医としての道を歩む上で様々な諸先輩方との出会いを導いてくれた、この伝統ある学会を主催できることを光栄に思います。

 現代医療はすさまじい勢いで進歩し、我々医療者は目の前の子どもに最善の医療を提供するため、目まぐるしく進歩する診断や治療に関する知識・技術を効率よく習得する必要があります。その知識・技術の習得の機会として本学会の学術集会の果たす役割は非常に大きいと思います。未だCOVID-19が世界中で猛威を振るっており、予断を許さない状況ではありますが、このような状況であるからこそ、なお一層、日本小児腎臓病学会員が学術集会という場で、白熱した議論を戦わせ、英知を集結し、一致団結して子どもの腎臓病に立ち向かっていくべきと考えます。

 今回の学術集会では、テーマを『Serendipity ~一つ一つの出会いを大切に~』といたしました。一人一人の患児(子ども)との出会い、師との出会い、ともに医療を行う仲間との出会い、自分に続く後輩との出会いなど、人間関係における出会いばかりでなく、新しい知識との出会い、ちょっとした気づきとの出会い、気付きを検証するうえでの研究結果との出会いなど、様々な出会いが医療の進歩をさせているのだと考えます。本学術集会はこのSerendipity(出会い)をキーワードとして、学会員の先生方が様々な人、知識、発見との出会いの場、機会となればと願っています。

 本学及び会場が位置する大阪府高槻市は、京都からも大阪からもJR新快速で15分の場所にあり、大阪国際空港からも近く、交通至便な位置にあります。周辺には整備された遺跡公園もあり、高槻で歴史探索に興じられるもよし、京都で着倒れるのもよし、大阪で食い倒れるのもよし、会場における白熱した議論とともに、リフレッシュしていただけましたらと存じます。全国から皆様のお越しをお待ち申し上げます。

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