第25回日本透析アクセス医学会学術集会・総会

大会長挨拶

第25回日本透析アクセス医学会学術集会・総会 大会長
医療法人社団クレド さとうクリニック
佐藤 純彦

 第25回日本透析アクセス医学会学術集会・総会を2021年11月27日(土曜日)、28(日曜日)の2日間、幕張メッセ国際会議場(千葉県千葉市)にて開催させていただくことになりました。
 今回のテーマは“スタッフと共に支えるアクセス”です。医療機関に限らず社会全般において、組織の運営にチームとしての働きは非常に重要であると考えております。1998年(平成10年)に第1回のアクセス研究会(現、日本透析アクセス医学会)が開催された当時の慢性透析患者数は185,322人(平均年齢59.93歳)でしたが、2018年(平成30年)末の統計では339,841人(平均年齢68.75歳)と、増加幅は減じているものの依然として増加の一途を辿っています。高齢化に加え糖尿病性腎症の増加、患者総数の増加等により治療の困難性が高くなり、透析アクセスとしてのバスキュラーアクセスやペリトネアルアクセスの作製・維持に関わる医療スタッフの労力も増大していると考えられます。新しいデバイスや機器の進歩著しい透析アクセスの分野において、患者のニーズに応える医療の提供には、医師のみならずそれを支え共に進める看護師、臨床工学技士、臨床検査技師など多くのスタッフの協働が必要不可欠であると思われます。透析医療スタッフ皆で支え、透析患者のアクセスひいては明るい未来の享受に繋がるよう、活発な議論と共に実りある学会でありたいと願っております。
 新型コロナウイルス感染症が全世界に蔓延し、日常生活そのものが大きな変革を余儀なくされています。一方、WEBを利用した学会活動の進歩は目覚ましく、オンデマンド配信など参加者にとってよりメリットの多い新たな学会のスタイルも登場しています。参加していただく先生方が有意義な時間を過ごせるよう、全力で準備を進めてまいりたいと思っています。一日も早い感染終息そして千葉の地で皆様とお会いできることを切に祈念し、ご挨拶とさせていただきます。

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