第25回日本透析アクセス医学会学術集会・総会

プログラム・日程表

2021年9月8日現在
※テーマや演題名には仮タイトルも含まれています

大会長講演

より良い組織へのアクセス

座長:
坪井 正人(偕行会安城共立クリニック 内科)
演者:
佐藤 純彦(医療法人社団クレド さとうクリニック)
▼ 企画のねらい
大学病院、市中病院勤務の後、血液透析の診療所を開設しましたが、“病院”としての後ろ盾がなく社会の中に突然ひとつの施設をつくる・・・莫大な不安がありました。勤務医時代にはほとんど考えることが無かった“組織”のありかた、どのようにしたら良い組織となるのか、そのために何が大切なのか?今まで、そしてこれからも追い求めたい“より良い組織へのアクセス”について考えてみたいと思います。

基調講演

VA血管内治療認定医制度に関してのご報告並びに今後の展望に関して

座長:
川西 秀樹(土谷総合病院 腎疾患)
演者:
深澤 瑞也(山梨大学医学部附属病院 血液浄化療法部)

特別講演

ハピネスの循環~ゲストからいただくハピネス~

座長:
佐藤 純彦(医療法人社団クレド さとうクリニック)
演者:
花木 等 (東京ディズニーランドホテル 副総支配人)
▼ 企画のねらい
医師のみならず多くの医療スタッフとの協働は医療機関において非常に重要であるとの考えから、今回のテーマは “スタッフと共に支えるアクセス”としました。hospes(ホスペス、ラテン語;主客同一)が語源となってホスピタリティさらにホスピタル、ホテルと言葉が生まれていきましたが、今回、日々たくさんのゲストをお迎えする東京ディズニーランドホテル副総支配人である花木 等様にご講演を頂き、ホスピタル・ホテルの真髄であるホスピタリティーに触れていただければ幸いです。

透析患者における新型コロナウイルス感染症の現況と最新の話題

座長:
武本 佳昭(大阪市立大学医学部付属病院 人工腎部)
演者:
菊地 勘 (医療法人社団豊済会 下落合クリニック 腎臓内科・透析内科)
▼ 企画のねらい
猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症、特に高リスクである透析患者について大変造詣の深い「日本透析医会・日本透析医学会・日本腎臓学会 新型コロナウイルス感染対策合同委員会」委員長 菊地 勘先生に、現況と最新の話題についてご講演いただきます。

教育講演

心臓外科スペシャリストによる血管手術に必要な知識・道具・テクニックに関する至言

座長:
室谷 典義(独立行政法人 地域医療機能推進機構 千葉病院 腎センター)
演者:
小坂 眞一(塩田病院 総合診療科)
▼ 企画のねらい
心臓外科スペシャリストによる外科手術手技の歴史と未来をご講演いただき、バスキュラーアクセス手術に関わる先生方の展望に寄与することを期待したいと思います。

バスキュラーアクセスの長期開存と合併症予防のための戦略

座長:
水口 潤 (社会医療法人川島会 川島病院 腎臓内科)
演者:
山下 賀正(医療法人社団正賀会 代々木山下医院 外科)
▼ 企画のねらい
長年にわたり数多くのシャント手術を手掛けられてきたスペシャリストによる、これからのアクセス外科医へのアドバイスをご教示いただく。

大会企画講演

バイオチューブの未来

座長:
友 雅司 (大分大学医学部 医学部附属臨床医工学センター)
演者:
中山 泰秀(バイオチューブ株式会社)
▼ 企画のねらい
透析医療にとってもまさに夢のデバイスである”バイオチューブ”。進化するバイオチューブを中山泰秀先生(バイオチューブ株式会社)にご講演頂き、その現況を広く共有できることを企画のねらいとしました。

特別企画

やりたくないシャント手術…”誰か代わって‼”

座長:
室谷 典義(独立行政法人 地域医療機能推進機構 千葉病院 腎センター)
土田 健司(土田透析アクセスクリニック 透析血管外科)
演者:
白鳥 享 (独立行政法人 地域医療機能推進機構 千葉病院 透析科)
「V側を内頚静脈に吻合したAVグラフトの1例-術後シャント不全と術後グラフト感染の治療に難渋した症例-」
佐藤 暢 (桃仁会病院 VAセンター)
「術者と施設の観点から見た「やりたくないシャント手術」」
野島 武久(のじまバスキュラーアクセスクリニック )
「そのシャント手術承ります」
副島 一晃(済生会熊本病院 腎臓科)
「グラフト感染の治療」
笹川 成 (善仁会 横浜第一病院 バスキュラーアクセスセンター)
「私の失敗症例」
▼ 企画のねらい
多くのVA手術を手掛けていれば遭遇することもある「やりたくないシャント手術」。そんな症例をスペシャリストの先生方にご講演頂き、アクセス外科医の明日に繋がるセッションを期待します。

日本医療の明日、フィジシャン・アシスタントを考える

座長:
本田 宏 (NPO法人医療制度研究会)
佐藤 純彦(医療法人社団クレド さとうクリニック)
演者:
本田 宏 (NPO法人医療制度研究会)
「医師の絶対数不足解決の切り札、Physician Assistant 導入がなぜ必要か」
早川 佐知子(明治大学 経営学部)
「海外のフィジシャン・アシスタントの活躍から見る可能性」
肥田 泰幸(東都大学 幕張ヒューマンケア学部 臨床工学科)
「臨床工学技士はどこまで医師の手助けができるのか?」
立石 実 (聖隷浜松病院 心臓血管外科)
「当院における臨床工学技士、診療看護師によるタスクシフト・タスクシェアの取り組み」
河野 恵美子(大阪医科薬科大学 一般・消化器外科)
「女性外科医の現状とフィジシャン・アシスタントへの期待」
松岡 哲平(医療法人社団 大誠会)
「透析クリニック医療スタッフの業務分担 ~経営者目線からの期待~」
吉田 一成(北里大学医学部新世紀医療開発センター 臓器移植学)
「腎移植におけるチーム医療スタッフ ~腎移植医療の質の向上を支えるスタッフ達~」
コメンテーター:
沼田 明 (高知高須病院 泌尿器科)
内田 明子(聖隷佐倉市民病院 看護部)
▼ 企画のねらい
2017年8月に始まった厚生労働省「医師の働き方改革に関する検討会」は、医師の長時間労働是正・業務の見直し、さらに幅広い医療関係職種におけるタスク・シフト/シェアへの観点から、2019年10月より「医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフト/シェアの推進に関する検討会」として議論が進められています。個々の医療現場における業務のあり方から制度的対応まで課題が多岐にわたる難しい問題ですが、非常に重要なテーマであると思われます。オーガナイザーとしてNPO法人医療制度研究会の本田 宏先生にお願いし、タスク・シフト/シェアとして大きく期待されるフィジシャン・アシスタント類する職種について各専門分野の先生方からご講演を頂き、「日本医療の明日」を考える一助になればと願っております。

シンポジウム

今後の診療報酬改定に向けての戦略

座長:
深澤 瑞也(山梨大学医学部附属病院血液浄化療法部)
松岡 哲平(医療法人社団大誠会)
演者:
小鹿 雅隆(医療法人社団清永会 矢吹病院 アクセス科)
「今後の診療報酬改定に向けての戦略~PTAについて~」
室谷 典義(独立行政法人 地域医療機能推進機構 千葉病院 腎センター)
「アクセス手術・PTAの診療報酬はどう変わるか?」
内野 敬 (東葛クリニック病院 外科)
「透析用長期留置カテーテルの診療報酬改定の意義」
池田 潔 ((医)心信会 池田バスキュラーアクセス・透析・内科 透析内科)
「アクセスの過去と現在から読み取るあるべき診療報酬の考え方」
宮田 昭 (熊本赤十字病院 腎センター)
「今後の診療報酬改定に向けての戦略~カフ型カテーテル~」
▼ 企画のねらい
手技料が下がっていく状況下、いかに効率よく最大の効果をだすのか。各先生のお考えと実践をご教授いただく。

過剰血流制御の術式をどのように選択するか

座長:
神應 裕  (神應透析クリニック)
大崎 慎一 (玄々堂君津病院 総合腎臓病センター 外科)
演者:
末光 浩太郎(関西労災病院 内科(腎臓))
「無症候性過剰血流に血流制御術はいるんですか?」
廣谷 紗千子(蒼紫会 森下記念病院 透析血管外科)
「過剰血流制御術式の選択 グラフトインターポジションの経験から」
小川 勇一 (玄々堂君津病院 移植腎臓外科)
「過剰血流に対する外科手術の術式選択 ~グラフト吹き流し法と吻合部縫縮術の観点から~」
白鳥 享  (独立行政法人 地域医療機能推進機構 千葉病院 透析科)
「当院における内シャント過剰血流制御術施行例の検討」
▼ 企画のねらい
過剰血流の手術法として多くの方法が提案されてきたが、「それらをように使い分けるか?」を議論されたセッションは少ない。本セッションでは各術式の使い分けをテーマとした議論の場にしたい

VAエコーの現状と標準化へ向けた課題

座長:
春口 洋昭(飯田橋春口クリニック)
村上 康一(みはま成田クリニック)
演者:
春口 洋昭(飯田橋春口クリニック )
「VAエコーの現在・過去・未来」
小林 大樹(関西ろうさい病院 中央検査部)
「機能評価における標準化への課題」
山本 裕也(永令会 大川VA透析クリニック)
「機能評価における標準化への課題」
人見 泰正(桃仁会 桃仁会病院 臨床工学部)
「患者血管が機能評価測定値に及ぼす影響」
安部 貴之(東京女子医科大学 臨床工学部)
「超音波診断装置の機種間における流量測定値の違いと標準化への解決策」
▼ 企画のねらい
VAエコーの普及は目覚ましく、各施設で装置が導入されVA管理や治療に活用されている。しかし、VAの機能評価・形態評価には統一した指針が無く、各施設が独自の方法で実施している。また、超音波診断装置は各社様々な機種が販売されているが、機能や性能が異なる。とくに血流量測定には装置間の差があることも指摘されている。よって、今後VAエコーの標準化を進めるにあたり、VAエコーの過去から現在を整理したうえで、現状の問題点を各演者に挙げていただき、総合討論にて標準化への前向きなディスカッションを期待します。

高齢化する透析患者と長期留置カテーテル

座長:
東 仲宣  (特定医療法人財団松圓会東葛クリニック病院 外科)
久木田 和丘(札幌北楡病院 外科)
演者:
飯田 潤一(医療法人社団 養生館 苫小牧日翔病院 透析センター)
「安心・安全な挿入・管理と合併症対策」
池田 潔 (池田バスキュラーアクセス・透析・内科)
「安心・安全な挿入・管理と合併症対策」
内野 敬 (東葛クリニック病院 外科)
「透析患者の高齢化を踏まえたカフ型カテーテルの安全、安心な挿入と管理」
小川 智也(埼玉医科大学総合医療センター 腎・高血圧内科、血液浄化センター)
「安心・安全な挿入・管理と合併症対策」
宮田 昭 (熊本赤十字病院 腎センター)
「高齢化する長期留置カテーテル患者における安全な挿入、管理と合併症対策」
▼ 企画のねらい
近年、透析患者の高齢化にともない長期留置カテーテルの使用が増加している。2019に改定されたKDOQIガイドラインにおいてもAVF、AVGと並びカテーテル大きく取り上げられるようになった。今後も長期留置カテーテル適応が見込まれるが、患者の安全を第一とした挿入法と管理法を広める必要があると思われる。また挿入数が増えれば合併症も増加するので、各々の演者の方策についてディスカッションし有効かつ効率的な治療法を発信したいと思う。

バスキュラーアクセス管理 多職種の役割と連携の意義

座長:
新宅 究典((特医)あかね会土谷総合病院 人工臓器部)
鈴木 史子(医療法人社団みはま病院 看護部)
演者:
小川 智也(埼玉医科大学総合医療センター 腎・高血圧内科、血液浄化センター)
「医師から他職種に求めるもの」
德田 哉 (医療法人 原三信病院 腎臓病センター)
「VA管理に対する看護師の役割と意義」
人見 泰正(桃仁会 桃仁会病院 臨床工学部)
「臨床工学技士としての多職種連携のあり方と意義」
川鍋 雄司(医療法人社団クレド さとうクリニック 医療技術部)
「臨床検査技師の役割と課題」
桜井 寛 (偕行会セントラルクリニック バスキュラーアクセス治療センター)
「診療放射線技師の役割と課題」
中村 嘉孝(特定医療法人 衆済会 増子記念病院 薬剤課)
「薬剤師の役割と課題」
菅井 啓太(医療法人社団 誠仁会 みはま病院 栄養部)
「透析患者のバスキュラーアクセス背景別の栄養指標比較から見た栄養士の役割と課題」
▼ 企画のねらい
バスキュラーアクセスは穿刺技術やエコーなどの取り扱い、PTA手術は注目されるが、日常的な患者支援、管理も重要なポイントである。関わる専門職種が役割、課題を明確にすることでより適切なバスキュラーアクセス管理、透析生活支援に繋がると考える。

ステントグラフトの適応と限界

座長:
深澤 瑞也(山梨大学医学部附属病院 血液浄化療法部)
佐藤 隆 (偕行会セントラルクリニック バスキュラーアクセス治療センター)
演者:
野口 智永(吉祥寺あさひ病院 バスキュラーアクセスセンター)
「ステントグラフトの使用方法」
甲斐 耕太郎(バスキュラーアクセスクリニック目白)
「ステントグラフト症例提示 基礎編」
上村 太朗(松山赤十字病院 腎臓内科)
「ステントグラフト症例提示 応用編」
宮本 雅仁(横浜第一病院 バスキュラーアクセスセンター)
「単施設のデータから見たステントグラフトの現状と限界」
末光 浩太郎(関西労災病院 内科(腎臓))
「3施設のデータから見たステントグラフトの現状と限界」
▼ 企画のねらい
VAIVT領域に使用可能となったステントグラフトの適正使用に向けて、PMS参加施設における適応症例の選定、使用状況や成績を提示し、さらにトラブルシューティングや留置後の経過観察法等について広く情報の共有を図ること

看護師がシャント穿刺に関わる意義~アクセスに焦点を当てた看護技術を高めよう~

座長:
前波 輝彦(医療法人あさお会 あさおクリニック)
安藤 博子(おもて内科糖尿病クリニック)
演者:
德田 勝哉(医療法人 原三信病院 腎臓病センター)
「穿刺部位の選定から穿刺終了までの看護「Build up to a few minutes of quality」」
山本 真利奈(熊本赤十字病院 腎センター)
「抜針・止血時の看護」
三村 直美(JA福島厚生連 白河厚生総合病院 透析センター 看護部)
「高齢透析患者のバスキュラーアクセス看護」
鉾立 優作(公益財団法人 豊郷病院 血液浄化センター)
「遺族を交えて行うデスカンファレンスの実際と意義」
▼ 企画のねらい
日本透析医学会2018年度版「わが国の慢性透析療法の現況(21月31日現在)」では、透析患者が一年間で入院する原因は、VA関連が最も多く、VAトラブルは患者の生活やQOLに多大なる影響を及ぼすことが示された。さらに、日々のVA管理はもちろんのこと、どこに穿刺部位を選定し穿刺するか、ということは、透析効率、シャント開存、生命予後にも影響することが知られている。看護師は、VAを作成してから初穿刺までの関りに始まり、精神的なケアも含め、透析を受けながら生きるその人を支援している。
そこで、看護師が内シャント穿刺に関わる意義を各場面で区切り深めることで、その時々の大切な看護の視点を共有し、再考する場となることとを目的とし、本シンポジウムを企画した。

超高耐圧バルーン適応と限界

座長:
宮田 昭(熊本赤十字病院 腎センター)
佐藤 暢(桃仁会病院  VAセンター)
演者:
森本 章(愛仁会 井上病院 放射線科)
「超高耐圧バルーンの歴史」
山本 脩人(和歌山県立医科大学附属病院 腎臓内科)
「なぜ、いま、CONQUESTを選ぶのか」
清水 泰輔(埼玉医科大学総合医療センター 腎高血圧内科、血液浄化センター)
「当院におけるATHLETIS使用経験」
森田 さやか(バスキュラーアクセスクリニック目白)
「症例提示(YOROI)」
宮本 雅仁(横浜第一病院 バスキュラーアクセスセンター)
「超高耐圧バルーンの限界とこれからの役割」
▼ 企画のねらい
超高耐圧バルーンの歴史、製品紹介、症例提示さらに限界と期待を各演者にご講演願い、すでに使用経験のある先生方はもちろんの事、今後使用する先生方に対してもわかりやすくご教示頂く。

Drug-Coated-Balloon (DCB)の適応と限界

座長:
小川 智也(埼玉医科大学総合医療センター 腎・高血圧内科、血液浄化センター)
長沼 俊秀(大阪市立大学大学院 医学研究科 泌尿器病態学)
演者:
深澤 瑞也(山梨大学医学部附属病院血液浄化療法部)
「DCBの適応と適正使用指針」
村上 雅章(静岡県立総合病院透析アクセスセンター)
「DCB 症例提示(基礎編)」
宮本 雅仁(横浜第一病院バスキュラーアクセスセンター)
「Drug-Coated-Balloon 症例提示 ~タンデム病変の症例~」
春口 洋昭(飯田橋春口クリニック)
「DCBでシャントの管理は変わるか?」
末光 浩太郎(関西労災病院 内科(腎臓))
「3施設のテータから見たDCBの現状と課題」
▼ 企画のねらい
ようやく、バスキュラーアクセス領域でもDCBが使用可能となった。エビデンスでは優れた成績であるが、あくまで試験内の結果である。実際のリアルワールドでの使用経験をもとに、適応症例、不適当な症例、使用に際して注意すべき点などをお話いただく。すでに使用経験のある先生方の議論はもちろんの事、今後使用する先生に対しても、できるだけわかりやすい形でご教授いただく。

ワークショップ

穿刺技能における伝授の工夫と顕在化~エコーがなくてもできる!~

座長:
鈴木 聡 (神奈川工科大学 健康医療科学部 臨床工学科)
上條 祐司(信州大学医学部 腎臓内科)
演者:
芝本 隆 (前田記念腎研究所)
「血液透析の変遷を背景に穿刺技術の転換点と技術伝承」
鈴木 雄太(東京女子医科大学 臨床工学部)
「穿刺技能の向上とそれを伝える工夫」
大瀧 保明(神奈川工科大学 健康医療科学部 臨床工学科)
「穿刺の巧緻性に関する定量的把握」
木全 直樹(中野南口クリニック )
「穿刺スキル・バスキュラーアクセス(VA)管理技術が透析経営に及ぼす影響」
鈴木 聡 (神奈川工科大学 健康医療科学部 臨床工学科)
「穿刺実行者の前頭前野における脳血流変化を捉える意義」
▼ 企画のねらい
穿刺やVA管理にエコーが利用される昨今、エコーに頼らない昔ながらの穿刺技能をどのようにスキルアップするかということは、しばらく議論されていない印象があります。また、エコーを常設していない透析室も数多く、“形態的・構造的な見える化”に頼らないイメージングも求められます。穿刺のスキルアップはOJTが基本であるが故、施設ごとの特徴や技能伝授の形も様々であり、ローカルに進化する面もある一方、ピットフォールからの脱却に苦しむケースもあると思います。このように穿刺技能の伝え方や研鑽法は、古くて新しい課題とも見なすことができます。
言うまでもなく穿刺という行為は人間が行うものであり、穿刺の行動形成要因を人間工学的に捉える試みも必要です。一方で穿刺針や指に対する力学的検討も有用と思います。また、施設全体の穿刺スキルはVA温存にも影響すると思われ、VAIVTを自施設で行わないクリニックなどでは収益にも繋がるはずです。穿刺スキルを取り巻く話題について議論したいと思います。

腹膜透析カテーテル関連外科手術を考える

座長:
深澤 瑞也(山梨大学医学部附属病院 血液浄化療法部)
寺脇 博之(帝京大学ちば総合医療センター 第三内科(腎臓内科)・腎センター)
演者:
寺脇 博之(帝京大学ちば総合医療センター 第三内科(腎臓内科)・腎センター)
「JSDT腹膜透析ガイドライン2019が目指したもの」
深澤 瑞也(山梨大学医学部附属病院 血液浄化療法部)
「腹膜透析カテーテル挿入術の基本」
山岸 敬 (医療法人社団泉会 東名富士クリニック)
「SMAP法、ノンスタイレット法」
大崎 慎一(玄々堂君津病院 総合腎臓病センター 外科)
「容易で安全な腹腔鏡補助下のPDカテーテル挿入術」
野垣 文昭(島田市立総合医療センター 腎臓内科)
「経皮的腹膜透析カテーテル留置術を実施する際の注意点に関して」
杉原 裕基(独立行政法人 地域医療機能推進機構 千葉病院 透析科)
「SPD法による出口部変更術」
窪田 実 (白報会王子病院 腎臓内科)
「CRF法によるカテーテル位置異常の修復」
▼ 企画のねらい
腹膜透析カテーテル関連外科手術についてエキスパートの先生方にご講演いただき、現在腹膜透析を行っている施設のみならずこれから始める施設、先生方にとってもわかりやすいセッションとなることを期期します。

VA管理の未来

座長:
武本 佳昭(大阪市立大学医学部付属病院 人工腎部)
若山 功治(わかやま透析クリニック中野南台)
演者:
星子 清貴(特定医療法人 あかね会 土谷総合病院 診療技術部)
「遠隔医療システムを用いたVA管理の現状と未来」
德田 勝哉(原三信病院 看護部)
「VAに対する理学所見の可視化が目指す理学的評価の未来」
川合 徹(医療法人 中央内科クリニック)
「透析室で扱うベットサイドエコー活用の未来」
小川 智也(埼玉医科大学総合医療センター 腎・高血圧内科、血液浄化センター)
「超音波装置による動静脈の自動判別機能の可能性と未来」
鈴木 聡 (神奈川工科大学 健康医療科学部 臨床工学科)
「穿刺自動化を目指した穿刺ハンドリングの特徴に対する顕在化法」
▼ 企画のねらい
第4次産業革命(loTやAI)により、遠隔医療の推進やHHDの普及率(0.2%)上昇が予測されます。また、透析室でのベットサイドで扱うエコーの進化が著しく、機能評価の完全自動化や音声入力が可能なものまで上市され始めています。一方で、これらVAエコー検査の自動化は様々な恩恵をもたらすと同時に、経験が少ない方でも簡単に扱え、理学的評価の信頼性の向上や重要性が増す結果になっています。VA管理の中で、安全かつ確実な穿刺成功に対する技術革新は大きな関心ごとになっています。特に、エコーによる動静脈・神経走行の自動判別機能は可能になるのか、ロボット穿刺の未来とその可能性についてです。
これら5演題は相互に関連があり、この分野でのエキスパートな5人の先生方からのご教示と今後のVA管理の未来像を総合討論で語っていただきます。

臨床工学技士によるバスキュラーアクセス(VA)管理の実際
~各施設のスペシャリストに学び、活かそうVAの適正管理~

座長:
村上 淳 (東京女子医科大学 臨床工学部)
植田 敦志(日立製作所 日立総合病院 腎臓内科)
演者:
人見 泰正(桃仁会 桃仁会病院 臨床工学部)
「当施設における臨床工学技士によるVA管理の実際」
宮本 照彦(中央内科クリニック 診療技術部)
「チームでVA管理のスキルアップを目指す臨床工学技士の取り組み」
松田 政二((特医)あかね会 中島土谷クリニック 透析センター)
「当施設における臨床工学技士(CE)によるVA管理の実際」
木船 和弥(特定医療法人松圓会 東葛クリニック病院 臨床工学部)
「当施設における臨床工学技士によるVA管理の実際」
安部 貴之(東京女子医科大学 臨床工学部)
「全例再循環率測定およびエコーを中心としたVA管理~東京女子医科大学のVA管理~」
▼ 企画のねらい
臨床工学技士によるVA管理を積極的に行っている各施設の全演者に「当施設における臨床工学技士によるVA管理の実際」という共通のテーマでお話し頂き、ディスカッションを深めることで、臨床工学技士がVAの日常管理を行うことの有用性や必要性について認識を新たにし、参加いただいた聴講者の方々が日常のVA管理に活かせるようなセッションとしたい。

みんなで延ばそうアクセス寿命 ~さまざまなシャントマッサージの取り組み~

座長:
兵藤 透 (健齢会 ふれあいクリニック泉 泌尿器科学)
水内 恵子(池田バスキュラーアクセス・透析・内科 看護部)
演者:
安藤 博子(おもて内科糖尿病クリニック)
「さまざまなシャントマッサージの取り組み ~オーバービュー~」
安田 透 (池田バスキュラーアクセス透析内科 腎臓内科)
「透析室から始める加圧式シャントマッサージによるシャント管理」
大崎 慎一(玄々堂君津病院 総合腎臓病センター 外科)
「アクセス医から見たシャントマッサージとチーム医療への導入」
川上 崇志(新都市医療研究会「君津」会 玄々堂君津病院 臨床工学科)
「アクセスケアチームでの取り組み~臨床工学技士の立場から~」
加藤 基子(倉田会えいじんクリニック 臨床工学部)
「シャントマッサージの発展途上国への啓蒙普及の可能性」
室谷 典義(独立行政法人 地域医療機能推進機構 千葉病院 腎センター)
「VA外来におけるシャントマッサージ指導」
▼ 企画のねらい
現在、各施設で取り組まれているシャントマッサージの実際をさまざまな職種から発表してもらい、患者にとって重要なアクセスの開存率の向上とトラブル防止について検討する。
また「患者と共にまもるアクセス管理」を目指し、患者教育やスタッフが共に取り組むシャントマッサージについて討論する

サイコネフロロジーからみたVA管理

座長:
小川 智也(埼玉医科大学総合医療センター 腎・高血圧内科、血液浄化センター)
青木 栄子(医療法人社団駿心会 いなげ腎クリニック)
演者:
松久 忠史((医)養生館 苫小牧日翔病院 透析センター)
「バスキュラーアクセスの作製、移行とPTA/血栓除去に伴うストレス」
百瀬 昭志(寿泉堂綜合病院 泌尿器科)
「サイコネフロロジーからみたアクセス穿刺」
増子 佳弘(医療法人社団 みむら会 さわむら脳神経・透析クリニック 透析科)
「サイコネフロロジーからみた手術・VAIVT治療医」
片村 幸代(社会医療法人 名古屋記念財団 新生会第一病院 看護部)
「サイコネフロロジーからみた手術・VAIVT介助スタッフ」
前田 国見(医療法人社団前田記念会 石神井公園じんクリニック 腎臓内科)
「サイコネフロロジー目線の透析現場でのVA管理治療を語る」
小林 清香(埼玉医科大学総合医療センター メンタルクリニック)
「臨床心理士からみたVA管理とサイコネフロロジー」
▼ 企画のねらい
患者さんおよびスタッフともに「長い付き合い」となる透析医療では、精神的な側面もまた重要なテーマであり、今回VA管理に焦点を当て各先生方にご講演いただきます。患者さん・スタッフの「心の動き」を深掘りし、より充実した透析医療に繋がるセッションとなることを期待します。

困難症例に対する血管内治療~ストラテジーとエンドポイント~

座長:
坪井 正人(偕行会安城共立クリニック 内科)
後藤 靖雄(医療法人真雄会 シャントクリニック仙台東)
演者:
宮本 雅仁(横浜第一病院 バスキュラーアクセスセンター)
「慢性器質化閉塞に対するVAIVT ~横浜第一病院バスキュラーアクセスセンターの結果~」
坪井 正人(偕行会安城共立クリニック 内科)
「困難症例に対する血管内治療~ストラテジーとエンドポイント~「大量の血栓を生じた血栓性閉塞」」
大川 博永(医療法人永令会 大川VA透析クリニック)
「石灰化を伴った動静脈吻合部近傍狭窄治療戦略」
若林 正則(望星第一クリニック 血管外科)
「困難症例;VAIVTか手術か」
後藤 靖雄(医療法人真雄会 シャントクリニック仙台東)
「中枢静脈閉塞症例に対する治療」
▼ 企画のねらい
バスキュラーアクセスにおける血管内治療は、比較的単純な狭窄病変に対して行うことが多いと思われます。しかし時には治療に難渋するあるいは治療が不成功に終わる症例に遭遇することがあります。このような困難症例においては、治療する前にストラテジーを持って臨みかつどこで治療を中止するかを判断することが必須となります。或いは最初から血管内治療はせず外科的修復を選択するか。この企画では、症例提示とともに困難症例に遭遇した時の治療戦略とどこで外科的修復に移行するかの議論がなされることがねらいである。

症例から学ぶVAエコー”これは難しい!”

座長:
春口 洋昭 (飯田橋春口クリニック)
小林 大樹 (関西ろうさい病院 中央検査部)
演者:
北村 健太郎(JA長野厚生連 南長野医療センター 篠ノ井総合病院 臨床工学科)
「VAIVT介助業務におけるエコーの活用~CEの立場から~」
佐々木 裕介(埼玉医科大学総合医療センター 臨床工学部)
「症例から学ぶVAエコー ~臨床工学技士の視点から~」
坂田 久美子(津みなみクリニック 透析室)
「透析クリニックにおける、CVTナースの取り組み」
多田 浩章 (社会医療法人川島会川島病院 検査室)
「VA管理におけるエコー検査評価の注意点~自験例からの一考察~」
▼ 企画のねらい
VAエコーで評価が難しかった症例、見逃しなどの失敗した症例、エコーが有用であった症例などを提示いただきディスカッションにて症例をさらに深堀りし、今後の実践に役立てられるような企画を目指す。

パネルディスカッション

正確なエコー検査を目指している私の工夫

座長:
小林 大樹(関西ろうさい病院 中央検査部)
土井 盛博(広島大学病院 透析内科)
演者:
三輪 尚史(偕行会バスキュラーアクセス治療センター)
「血流量を計測する血管の選択や描出法について」
安部 貴之(東京女子医科大学 臨床工学部)
「FVの測定精度に関わる血流速波形の測定時における注意点」
松田 政二((特医)あかね会 中島土谷クリニック 透析センター)
「狭窄や閉塞の抽出と計測について」
多田 浩章(社会医療法人川島会川島病院 検査室)
「末梢動脈に高度石灰化を有する2症例を経験して」
山本 裕也(永令会 大川VA透析クリニック)
「高位分岐症例に対するエコー検査」
▼ 企画のねらい
検査者として、正確なデータを提供することは重要である。特に血流量の測定は、プローブ走査や装置設定、測定部位や計測される測定項目など様々な誤差要因がある。これらをできるだけ小さくし、真の値を追求することは、自分で常に意識していないと、実行できないものである。ここでは、正確に検査することにこだわった様々な計測手技や走査テクニックを紹介していただき、明日から使える情報を聴講者と共有したい。

目指せエコー下穿刺の達人 ~エコー下穿刺の達人こそ“穿刺”の達人である~

座長:
人見 泰正(桃仁会 桃仁会病院 臨床工学部)
長沼 俊秀(大阪市立大学大学院 医学研究科 泌尿器病態学)
演者:
井竹 康郎(医療法人 三橋病院 透析)
「エコー下穿刺の基本的操作法と感染対策」
松田 政二((特医)あかね会 中島土谷クリニック 透析センター)
「エコー下穿刺に必要な画質設定の提案」
木船 和弥(特定医療法人松圓会 東葛クリニック病院 臨床工学部)
「エコー下穿刺で難渋しやすい症例の特徴」
佐久間 宏治(医療法人社団クレド さとうクリニック)
「AVF以外のVAに対するエコー下穿刺の応用」
平山 遼一(高橋内科クリニック 看護部)
「エコー下穿刺のメリットと今後より普及させるために必要なこと」
▼ 企画のねらい
近年急速に普及し、特に臨床工学技士として必要な穿刺に対する応用技術として「エコー下穿刺」に対する企画を提案したい。
エコー下穿刺技術を普及させる先駆けとなった演者の方に、エコー下穿刺を失敗させないためのコツや症例に応じて抑えておくべきポイントについて講演していただき、様々なケースに応じたエコー下穿刺についてディスカッションできる機会を作りたい。また、使用されている機器や画質設定法についても各講演で提示していただきディスカッションできればと思う。
穿刺にエコーを用いることが如何に意義高く、患者の苦痛を和らげることに繋がる技術かという点を、より広く世間に知っていただくための企画になればと考える。

 

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